テクニカルFAQ

質問

PowerChute Network Shutdown v4.2の2ノードvSANのシャットダウン方法について

このページでは、PowerChute Network Shutdown v4.2で2ノードvSAN環境をシャットダウンさせる方法について説明しています。2ノードvSAN環境におけるUPSの構成については、こちらのページ(FA350086)をご参照ください。3ノード以上のvSAN、およびvSANに関わる共通事項やシャットダウンにおける注意事項については、こちらのページ(FA53879)をご参照ください。
 
注意事項
※ 一部の処理実行のためにスクリプトファイルを使用します。これはご使用の環境に合わせて変更する必要があります。
※ シュナイダーエレクトリックは、PowerChuteでスクリプトを実行するための手順についての質問、問題についてはお答えしますが、スクリプトの内容についてのお問い合わせへの回答、動作検証、動作保証、お客様個別のスクリプトのご提供はいたしかねますので、ご了承ください。
※ スクリプトを本番環境で使用する前に必ず試験を行ってください。
※ スクリプト実行には、オープンソースソフトウェアのTera Termを使用します。Tera Termについての質問は開発元にご確認ください。
※PowerChuteを使って2ノードvSAN環境を自動起動させる場合、Witnessサーバの起動は手動で行う必要があります。
 
【対象製品】
PowerChute Network Shutdown for Virtualization v4.2
 
【2ノードvSAN環境について】
本ページでは下図の2ノードvSAN環境を想定しています。

外部WindowsマシンにPowerChuteをインストールして管理する構成





【必要手順について】
PowerChuteを使って2ノードvSAN環境をシャットダウンさせるためには、以下の追加手順が必要となります。
(※各手順の詳細は、事項で説明しています)
 
(1) 本ページからスクリプトファイルをダウンロードし、環境に合わせて値を設定します
(2) “pcns.jar”ファイルを置き換え、"Skip_Maintenance_Mode = true"を設定します
(3) PowerChuteのVM優先度付けページでWitnessサーバを対象外に設定します
 
【必要手順について(詳細)】
>(1) 本ページからスクリプトファイルをダウンロードし、環境に合わせて値を設定します。
1. ダウンロードするスクリプトについて
スクリプトは、以下の2つのファイルから構成されています。
(1) vSAN_shutdown.bat
- PowerChuteにシャットダウン時のコマンドファイルとして設定するスクリプトです。以下(2)のマクロを呼び出します。
(2) vSAN_shutdown_macro.ttl
- 設定したESXiホストとWitnessサーバに対してメンテナンスモードを実行します。
2. スクリプト実行前の設定変更箇所について
2-1. “vSAN_shutdown.bat”に記載されているファイルパスを変更します。
”ttpmacro.exe”と”vSAN_shutdown_macro.ttl”を実行環境に合わせて絶対パスで指定してください。


2-2. 実行環境に合わせて、vSAN_shutdown_macro.ttlに含まれる以下のパラメーターを変更します。
 
パラメーター 初期値 説明
Num= 4 クラスターに含まれるシャットダウン対象のESXiホストの総数を入力します
ESXi_HOST_IP[n]=
192.168.0.212
(n=1の場合)
n’台目のESXiホストのIP Addressを入力します(上記ホストの台数分登録します)
※[n]の順番でESXiホストのシャットダウンが実行されるため、WitnessサーバのIP Adressは、必ず自身が稼動しているESXiホストの前にしてください。以下、サンプルの例です。
ESXi_HOST_IP[1]="192.168.0.212" <- ESXIホスト 1台目
ESXi_HOST_IP[2]="192.168.0.213" <- ESXIホスト 2台目  
ESXi_HOST_IP[3]="192.168.0.214" <- Witnessサーバ
ESXi_HOST_IP[4]="192.168.0.220” <- ESXiホスト 3台目(Witnessサーバが稼動しているホスト)
UserName = root ESXiホストにログインする際のユーザー名
Password = root ESXiホストにログインする際のパスワード
Log file vSAN_shutdown_log.txt 初期設定はPowerChuteインストールディレクトリ配下に左記の名前で簡易ログを出力します。必要に応じてファイルパス、およびファイル名を変更してください。

2-3. PowerChuteの設定方法について
[1] PowerChute Network Shutdownを、クラスター外部のWindowsマシンにインストールします
[2] PowerChuteをインストールしたマシンに、Tera Termマクロ機能をインストールします
[3] スクリプトファイルを、PowerChuteのインストールフォルダに保存します(例:C:\Program Files\APC\PowerChute\group1 on Windows)
[4] PowerChuteのシャットダウンコマンド設定で、“vSAN_Shutdown.bat” を登録します
 
>(2) “pcns.jar”ファイルを置き換え、"Skip_Maintenance_Mode = true"を設定します
1. ダウンロードするファイル、および設定方法について
以下のKB(FA329212)から”pcns.jar”ファイルをダウンロードしてください。設定方法につきましても同ページの”メンテナンスモードタスクをスキップする設定方法”を参照してください。
http://www.apc.com/jp/ja/ja/faqs/content/?id=FA329212
 
>(3) PowerChuteのVM優先度付けページでWitnessサーバを対象外に設定します
Witnessサーバに対するメンテナンスモードの実行とシャットダウンは、すべてのゲストVMがシャットダウンした後に行う必要があり、それは本ページでダウンロードするスクリプトファイルで行います。そのため、PowerChuteの設定を変更し、Witnessサーバをシャットダウンの対象外とする設定が必要です。
以下の手順に沿って設定してください。
[1] PowerChuteの管理画面から”VM優先度付け”画面を開き、「VM優先度付けの有効化」にチェックを入れます
[2] VMの優先度付けリストで、Witnessサーバを右のグループに移動しないでください(対象外とします)
Witnessサーバ以外のVMは右のグループに移動させ、優先度を設定します
追加のVMがある際は、優先度の設定のため、同様に右のグループに移動させます。
 [3] “VMシャットダウン所要時間の設定”の”優先度付け解除”の時間を0(ゼロ)に設定します
 
上記設定により、PowerChuteはWitnessサーバのシャットダウンをスキップします。
 
 
 
【スクリプト使用時のシャットダウンシーケンスについて】
本スクリプトおよび設定による2ノードvSAN環境のシャットダウンシーケンスは以下の通りです。
1. PowerChuteが、UPSがバッテリー運転になったことを示す信号を受信します。
2. バッテリー運転イベントのシャットダウン開始遅延時間が経過すると、PowerChuteはシャットダウンシーケンスを開始し、UPSに対し電源オフコマンドを送信します。
3. PowerChuteがWitnessサーバを除くすべてのゲストVMのシャットダウンを開始します。
4. vCenter Serverがクラスター上にある場合、PowerChuteがvCenter Server VMのシャットダウンを開始します。
5. PowerChuteが"vSAN_shutdown.bat"を実行します。
6. "vSAN_shutdown.bat"より、"vSAN_shutdown_macro.ttl"が実行されます。
7. "vSAN_shutdown_macro.ttl"により、設定したvSANクラスター上のホスト、およびWitnessサーバに対してメンテナンスモードタスクを実行し、ホストのシャットダウンを行います。
8. PowerChuteが自分自身の稼動するWindows OSをシャットダウンします。
9. あらかじめ指定した時間が経過した後、UPSの出力が停止します。
 
【スクリプトが正常に動作しない原因について】
正常に動作しなかった場合、以下のいずれかのケースに該当している可能性があります。
・"vSAN_shutdown.bat"、またはPowerChuteで入力したファイルパスが間違っている
・スクリプトファイルの設置場所、および出力するログファイルのフォルダーに対するアクセス権限が適切でない
・PowerChuteにコマンドの実行権限がない
(例えばbatファイル自体の実行に失敗する場合、PowerChuteのサービスを実行するアカウントを「ローカルシステムアカウント」から管理者権限のアカウント(administrator)に変更してください)
・すべてのESXiホストがknown hostsに登録されていない
(Tera Term macro実行時、初回ログインの場合はセキュリティ警告が表示されることがあります。その際に該当ホストを予めknown hostsとして追加登録してください)
・コマンド実行時間が十分でない
(すべてのESXiホストがメンテナンスモードに入らなかった場合、上記の可能性があります。PowerChuteのコマンド実行時間を見直してください)

公開日:2018年9月26日
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