エネルギーマネジメントおよびオートメーションにおけるデジタルトランスフォーメーションのリーダーであるシュナイダーエレクトリックは、同社大阪オフィスにクローズドな招待制のHMI専用ショールーム 「Pro-face HMI Experience Room」 を開設したことを本日発表しました。
シュナイダーエレクトリックのHMI部門は、世界初のプログラマブル表示器や産業用コンピューターを開発・展開してきた株式会社デジタル(1972年大阪府八尾市創業、2002年にシュナイダーとの資本提携を経て現在は同社に統合)がその礎となっており、現在もリーディングブランドである「Pro-face」ブランドの製品を中心に、大阪府大阪市のオフィスが、全世界に展開するHMI製品の開発を行う基幹拠点となっています。新設した招待制ショールームは、Pro-faceブランドがコンセプトとして掲げる「HMIセントリック」という概念を映像やデモンストレーションで公開するとともに、まだ開発段階のプロトタイプ製品やHMIのスペシャリストによる検証を経た推奨アーキテクチャなどを実物展示で紹介しており、招待する顧客からの要望やフィードバックをよりダイレクトに聞き取り、製品開発に反映していくことを目指しています。通常非公開としているエリアを招待者にのみ公開するショールームとして、日本国外の顧客も受け入れており、オンラインでのバーチャルツアーにも対応します。
HMI専用ショールーム「Pro-face HMI Experience Room」 概要
所在地:大阪市中央区北浜4-4-9
来場受付:招待制(問い合わせは同社営業担当経由で受付)
ショールームでは、以下のようなテーマでコンテンツを展示します。
- イノベーションデモコーナー
まだ開発途中のプロトタイプや、製品化を検討中のコンセプトなどを部分的に紹介するコーナーです。来場顧客のニーズやフィードバックに柔軟に対応し、顧客目線の開発に活かします。展示ゾーンの内容は、都度柔軟に来場者に合わせて変更します。
- コンセプトデモコーナー
HMIセントリックのコンセプトを、実機で体感できるコーナーです。HMIを中心としてOTとITとをつなぐソリューションを、実際に操作して確認することができます。
- HMIセントリックアーキテクチャ
専門家であるスペシャリストがHMIとの検証を行った顔認証システムやネットワークカメラなど、様々なアーキテクチャを展示。現場に今すぐ導入可能な機能や操作を体験できます。
- カスタムコーナー
HMIのカスタム対応品の仕上がりサンプルを実物で展示します。導入装置や設置設備に応じて、ベゼル素材の変更など様々なレベルのカスタマイズが求められるHMIにおいて、完成品の品質レベルを実物で確認可能です。
図1.「Pro-face HMI Experience Room」 ショールーム内マップ
HMIセントリックとは
HMI(Human Machine Interface)セントリックとは、人・装置・ネットワークのトライアングルをつなぐ役目を果たすHMIを、あらゆる情報の中心と捉え、そのHMIを中心としたつながりによって、装置や工程、工場全体の最適なオペレーション実現を目指すコンセプトです。HMIセントリックを軸にしたソリューションでは、HMIを介して機器や装置、人がつながることで、現場作業者からオフィスにいる管理職まで、全ての人が最適な形で必要な情報にアクセスできる世界を実現し、最新のデジタルテクノロジーを用いて人の存在価値を最大限に引き出します。
図2. HMIを中心にOTとITをつなぐHMIセントリックコンセプト