エネルギーマネジメントとオートメーションのデジタル トランスフォーメーションのリーダーであるシュナイダーエレクトリックは本日、NVIDIA と協力して、持続可能なAI対応インフラストラクチャに対する需要の高まりに対応することを発表しました。シュナイダーエレクトリックとNVIDIAは協力して、電力、冷却、制御、高密度ラックシステムの研究開発(R&D)イニシアチブを推進し、ヨーロッパ内外で次世代のAIファクトリーを実現しています。
NVIDIA GTC パリで発表されたこのユニークなグローバルパートナーシップは、持続可能性とアクセラレーテッドコンピューティング*1の世界的リーダーを結集し、欧州連合のAIインフラストラクチャに対する構想とAIへの2,000億ユーロの投資を計画している「InvestAI」イニシアチブを支援します。
シュナイダーエレクトリックとNVIDIAは、AI対応インフラストラクチャ、持続可能性、電力系統の調整*2に関する専門知識を活用して、欧州委員会が共同で提案した「AI Continent Action Plan」に対応しています。この計画では、ヨーロッパ全土に少なくとも13のAIファクトリーを設立し、最大5つのAIギガファクトリーを設立するという共通のミッションが概説されています。
「シュナイダーエレクトリックとNVIDIAは単なるパートナーではありません。私たちのチームは高度な研究開発を推進し、世界中のAIファクトリーの次の波を支えるために必要なインフラストラクチャを共同開発しています」と、シュナイダーエレクトリックのCEOであるOlivier Blumは述べています。「私たちは共に、AIデータセンターに特化した次世代の電力および液体冷却ソリューションの展開で大きな成功を収めました。サステナビリティとアクセラレーテッドコンピューティングの世界的リーダーを結びつけるこの戦略的パートナーシップにより、この勢いをさらに加速させ、明日のAIワークロードの可能性の限界を押し広げることができます。」
「AIは、私たちの時代を決定づけるテクノロジーであり、私たちの世界を再構築する最も変革的な力です」と、NVIDIAの創設者兼CEOであるJensen Huang氏は述べています。「私たちはシュナイダーエレクトリックと協力して、AIファクトリーを構築しています。これは、あらゆる企業、業界、社会にAIをもたらす重要なインフラストラクチャです。」
新しいNVIDIA対応インフラストラクチャソリューション
本日の発表を受けて、シュナイダーエレクトリックは、新しいEcoStruxure™ PodおよびRack Infrastructureを含む、AI対応データセンターソリューションのパッケージも発表しました。AI開発をグローバルに加速するように設計されたプレハブモジュラー EcoStruxure Pod Data Centerは、拡張性のあるポッド(コンテインメント)ベースのアーキテクチャであり、AIデータセンターの迅速な展開を可能にします。
その一環として、オープンコンピュートプロジェクト(OCP)にインスパイアされたシュナイダーエレクトリックの新しいラックシステムも開発され、NVIDIA MGXモジュラーアーキテクチャーを使用するNVIDIA GB200 NVL72プラットフォームをサポートし、シュナイダーエレクトリックをNVIDIA HGXおよびMGXエコシステムに初めて統合しました。
これらの発表は、シュナイダーエレクトリックとETAPがNVIDIA Omniverse ブループリントを使用して AIファクトリーの電気および大規模電力システム向けの世界初のデジタル ツインを発表するなど、今年初めに2社のグローバルリーダーが共有した一連のマイルストーンに基づいています。
シュナイダーエレクトリックとNVIDIAは、NVIDIAの認定CDUベンダーとして、電力および液体冷却ベースのフルリファレンスデザインシリーズを共同開発しており、その多くには、2025年3月にシュナイダーエレクトリックに買収されたMotivairの液体冷却ポートフォリオのソリューションも含まれています。
この拡大し深められた戦略的パートナーシップを通じて、シュナイダーエレクトリックとNVIDIAは、インフラストラクチャのイニシアチブを引き続き加速し、新製品の展開とリファレンスデザインを迅速に進め、未来のAIファクトリーを構築します。
*1 特定の計算処理を高速化するために、CPU以外にGPU、FPGA、ASICなどの専用ハードウェアを使い、計算を並列処理で高速化する技術
*2 複数の発電所や蓄電システムなどの分散型電源を統合的に管理し、電力の安定供給と効率的な運用を実現するための取り組み