| メニュー | コード | 詳細 | 設定範囲 | 初期値 |
| [Complete settings] ↓ [Command and Reference] | [Ref Freq 1 Config] FR1 | 速度指定チャンネル1 （Frequency Channel 1） | [Not Configured] NO：無効 [AI1] AI1～[AI3] AI3：アナログ入力端子1～3 [HMI] LCC：リモートディスプレイ [Ref. Freq-Modbus] MDB：内蔵Modbus 他 | [AI1] AI1 |
| [Ref.1B channel] FR1B | 速度指定チャンネル1B （Frequency Channel 1B） | [Not Configured] NO | ||
| [Ref 1B switching] RCB | 速度指定チャンネル1/1B 切り替え設定 | [Ref Freq 1 Config] Fr1：速度指定チャンネル1 有効 [Ref.1B channel] Fr1b：速度指定チャンネル1B 有効 [DI1] DI1～[DI6] DI6：デジタル入力端子1～6 他 | [Ref Freq 1 Config] Fr1 | |
| [Freq Switch Assign] RFC | 速度指定チャンネル切り替え設定 | [Ref Freq 1 Config] Fr1：速度指定チャンネル1 有効 [Ref Freq 2 Config] Fr2：速度指定チャンネル2 有効 [DI1] DI1～[DI6] DI6：デジタル入力端子1～6 他 | [Ref Freq 1 Config] Fr1 | |
| [Ref Freq 2 Config] FR2 | 速度指定チャンネル2 （Frequency Channel 2） | [Not Configured] NO：無効 [AI1] AI1～[AI3] AI3：アナログ入力端子1～3 [Ref Frequency via DI] UPDT：+/- Speed [HMI] LCC：リモートディスプレイ [Ref. Freq-Modbus] MDB：内蔵Modbus 他 | [Not Configured] NO | |
| マニュアル検索ワード | Configuration reference frequency 1.（ATV900シリーズは検索による該当1つ目） | |||
アナログ入力 AIx端子、AIy端子間の入力（x, yには端子番号1～3が入ります）や、AIx端子、リモートディスプレイからの入力間など周波数指令の制御元を切替えることが可能です。
[Freq Switch Assign] RFC に割り当てたデジタル入力端子のON/OFFにより、[Ref Freq 1 Config] FR1 と [Ref Freq 2 Config] FR2 を切り替えるか、
[Ref 1B switching] RCB に割り当てたデジタル入力端子のON/OFFにより、[Ref Freq 1 Config] FR1 と [Ref.1B channel] FR1B を切り替えます。
[Freq Switch Assign] RFC と [Ref 1B switching] RCB の使い分けについては以下がイメージ図となります。
速度指定チャンネル1/1B 切り替え設定 [Ref 1B switching] RCB よりも上層に水色枠で囲った「プリセット速度」や「+/- リファレンス付近」の機能があるため、
これらの機能を周波数制御の際に使用したい場合、[Ref 1B switching] RCB では切り替えができません。
さらに上層にある速度指定チャンネル切り替え設定 [Freq Switch Assign] RFC を使用する必要があります。
▼例1 - アナログ入力 AI1端子とAI3端子を [Ref 1B switching] RCB で切り替える場合
1. [Ref Freq 1 Config] FR1=[AI1] AI1（工場出荷時設定）であることを確認します。
2. [Ref.1B channel] FR1B=[AI3] AI3へ変更します。
3. [Ref 1B switching] RCB=[DI3] DI3 など、空いているデジタル入力端子に割り当てます。
※[Ref Freq 1 Config] FR1 と [Ref.1B channel] FR1B の設定は逆でも問題ありません。
[Ref 1B switching] RCB がOFFの時、[Ref Freq 1 Config] FR1 の設定（AI1端子からの入力）が有効となり、
[Ref 1B switching] RCB がONの時、[Ref.1B channel] FR1B の設定（AI3端子からの入力）が有効となります。
注意事項：
「プリセット速度」や「+/- リファレンス付近」の機能は、[Ref 1B switching] RCB での切り替えより上層にあるため、
[Ref Freq 1 Config] FR1, [Ref.1B channel] FR1B どちらに優先度がある状態でも機能が有効となります。
そのため、[Ref Freq 1 Config] FR1 が有効な場合に「プリセット速度」、[Ref.1B channel] FR1B が有効な場合に「AI3端子からのアナログ入力」といった切り替えができません。
このような切り替えを行いたい場合、[Freq Switch Assign] RFC による切り替えをご使用ください。
また、「プリセット速度」や「+/- リファレンス付近」の機能は [Ref Freq 1 Config] FR1 側（[Ref.1B channel] FR1B含む）に紐づきます。
▼例2 - アナログ入力 AI3端子とプリセット速度を [Freq Switch Assign] RFC で切り替える場合
1. [Ref Freq 1 Config] FR1=[AI1] AI1（工場出荷時設定）または [AI2] AI2 であることを確認します。
2. [Ref Freq 2 Config] FR2=[AI3] AI3へ変更します。
3. [Freq Switch Assign] RFC=[DI3] DI3 など、空いているデジタル入力端子に割り当てます。
※「プリセット速度」機能を使用したい場合、[Ref Freq 1 Config] FR1側に割り当てる必要があるので、
[Ref Freq 1 Config] FR1 と [Ref Freq 2 Config] FR2 の設定は逆には設定できません。
[Freq Switch Assign] RFC がOFFの時、[Ref Freq 1 Config] FR1 の設定（AI1端子またはAI2端子またはデジタル入力端子からの入力）が有効となり、
[Freq Switch Assign] RFC がONの時、[Ref Freq 2 Config] FR2 の設定（AI3端子からの入力）が有効となります。
■ [Freq Switch Assign] RFC や [Ref 1B switching] RCB の切り替え設定を使用せずに切り替える方法
これまでの内容については、[Freq Switch Assign] RFC や [Ref 1B switching] RCB の設定を用いて接点にて周波数指令を切り替えていますが、
「アナログ入力」と「プリセット速度」の切り替えであれば、「アナログ入力」よりも「プリセット速度」が優先されることを利用し、
[Freq Switch Assign] RFC や [Ref 1B switching] RCB の設定を用いずにプリセット速度の入力が入っている時は多段速運転、
プリセット速度の入力が入っていない時は [Ref Freq 1 Config] FR1 に設定してあるアナログ入力端子からの入力で周波数制御を行うということも可能です。
以下設定であった場合、表のような結果となります。
DI1：正転
DI2：PS2 プリセット速度（2速）
[Ref Freq 1 Config] FR1：AI3（アナログ入力端子3）
| 多段速運転 | アナログ入力 | |
| アナログ入力のみ入力がある時 | × | 〇 |
| プリセット速度のみ入力がある時 | 〇 | × |
| アナログ入力、プリセット速度両方からの入力がある時 | 〇 | × |
対象機種：ATV600シリーズ、ATV900シリーズ
参考資料：ATV600 Programming manual 、ATV900 Programming manual
