| メニュー | コード | 詳細 | 設定範囲 | 初期値 | マニュアル |
| ConF>FULL>FLt->tHt- | itH | モーター熱保護電流 | [ドライブ定格電流]の0.2~1.5倍 | ドライブ定格による | P.94 |
| tHt | モーター保護タイプ | ACL:自己冷却 FCL:強制冷却 | ACL | ||
| OLL | モーター過熱異常レスポンス | nO:応答なし YES:フリーホイール停止 | YES |
ドライブが「OLF」でトリップした場合、モーターの過電流が一定時間発生したと考えられます。
以下の確認を行ってください。また、確認後に再度モーターを始動する際はモーターが冷えたことを確認してから行ってください。
モーターに関するパラメーターを正しく設定できているか
[bFr], [nPr], [UnS], [nCr], [FrS], [nSP], [itH] 等 のパラメーターに実際に使用しているモーター銘板に記載された値を反映させてください。
[itH] の値はドライブがモーターに出力する電流の上限値ではありませんので、[itH]以上の値を出力できるようになっています。
[itH] に設定された値を元に内部計算を行い、監視パラメーター [tHr] で状態監視を行います。
[tHr] の値が118%に達すると「OLF」エラーを表示し、ドライブはトリップします。
内部計算については公開しておりませんが、以下を参考に [itH] の値を決定ください。
特に希望する値がない場合は、モーターの定格電流値に設定する場合が多いです。
【I²t の計算による熱保護】
次の曲線は、トリガー時間を秒単位で表しています。
注意:
ドライブの電源が切れても、モーター熱状態は保存されません。
※ [MtM](モーターサーマル状態のメモ)の設定を YES に変更することで保存することも可能です。
・自己冷却モーター:トリップ曲線はモーター周波数により異なります。
・強制冷却モーター:モーターの周波数に関係なく、50Hzのトリップ曲線のみを考慮してください。
対象機種:ATV12シリーズ
参考資料:ATV12シリーズ ユーザーズマニュアル