| メニュー | コード | 詳細 | 設定範囲 | 初期値 | マニュアル |
| AUF | tHr | モーター定格電流 過負荷設定 | [ドライブ定格電流]の0.1~1倍 | 100% | P.61, 74 |
| AUF>F--- | F701 | 単位設定 ※[tHr] の単位 | 0:[ドライブ定格] の % 1:電流 or 電圧 | 1:電流 or 電圧 | P.130 |
| AUF> | OLM | モーター過負荷特性 | ※以下参照 | 0 | P.146 |
ドライブが「OL2」でトリップした場合、モーターの過電流が一定時間発生したと考えられます。
他、考えられる原因としては以下となります。
・[Pt](モーター制御タイプ)の設定が合っていない
・負荷が大きすぎる
・低速での運転が持続的に行われている
以下の確認を行ってください。また、確認後に再度モーターを始動する際はモーターが冷えたことを確認してから行ってください。
モーターに関するパラメーターを正しく設定できているか
[Pt], [UL], [ULU], [F415], [F417], [F601], [tHr] 等 のパラメーターに実際に使用しているモーター銘板に記載された値を反映させてください。
低速運転中にモータが耐えられる過負荷レベルに [OLM] の設定がされているか
[OLM] の設定は以下に依存します。
・モーター保護タイプ(自己冷却か強制冷却)
・保護方法(過負荷保護、過負荷ストール)
| モーター 保護タイプ | 保護方法 | 動作 | OLM 設定値 | |
| 過負荷保護 | 過負荷ストール | |||
| 自 己 冷 却 | 有効 | 無効 | 過負荷状態になると、ドライブは「OL2」でトリップし、「L」が点滅します。 | 0 |
| 有効 | 有効 | 過負荷状態になると、ドライブは自動的に速度を[UL]の80%まで落とします。 それでも改善しない場合は「OL2」でトリップし、「L」が点滅します。 | 1 | |
| 無効 | 無効 | 自己冷却を続けますが、改善が見られなくても「OL2」でトリップはしません。 | 2 | |
| 無効 | 有効 | 過負荷状態になると、ドライブは自動的に速度を[UL]の80%まで落としますが、 改善が見られなくても「OL2」でトリップはしません。 | 3 | |
| 強 制 冷 却 | 有効 | 無効 | 過負荷状態になると、ドライブは「OL2」でトリップし、「L」が点滅します。 | 4 |
| 有効 | 有効 | 過負荷状態になると、ドライブは自動的に速度を[UL]の80%まで落とします。 それでも改善しない場合は「OL2」でトリップし、「L」が点滅します。 | 5 | |
| 無効 | 無効 | 強制冷却を続けますが、改善が見られなくても「OL2」でトリップはしません。 | 6 | |
| 無効 | 有効 | 過負荷状態になると、ドライブは自動的に速度を[UL]の80%まで落としますが、 改善が見られなくても「OL2」でトリップはしません。 | 7 | |
注意:
ドライブの電源が切れても、モーター熱状態は保存されません。
※ [F632](モーターサーマル状態のメモ)の設定を 1 に変更することで保存することも可能です。
対象機種:ATV212シリーズ
参考資料:ATV212 Programming Manual
公開先: Schneider Electric 日本

