SMT1K2RJ1Uで、寿命期前にバッテリ コウカン ヒツヨウのメッセージが表示された場合の対処方法の説明です。
【対象製品】
対象型番 : SMT1K2RJ1U (APC Smart-UPS 1200VA RM 1U LCD 100V
* 販売終了のSMT1200RMJ1Uは、本コンテンツの対象外です
【事象】
SMT1K2RJ1Uで期待寿命4.5年に対して、使用開始から短期間、もしくは3年程度内のご使用期間で
バッテリー交換LEDが点灯、ケイコク ジョウキョウ : バッテリ コウカン ヒツヨウのメッセージが表示される
【内容】
SMT1K2RJ1Uでは、従来の製品よりも電気の消費を抑える設計になっております。
この設計により、通常の運用ではバッテリー寿命に影響はありませんが、
セルフテスト時に満充電でない場合、バッテリー交換のメッセージが表示されることがあります。
最新のファームウェアでは、セルフテスト時の判定精度を向上させるため
従来製品と同様にバッテリー放電後は満充電を行う仕様に変更しました。
これにより、不要なメッセージが出る可能性を低減します。
【対処方法】
バッテリーが正常な状態にもかかわらず、バッテリー交換LEDが点灯してしまった場合には、
以下のいずれかの対策を実施し、確認手順を実施してください。
方法1: ファームウェアアップデート (推奨)
UPSのファームウェアを UPS 15.6 以上にアップデートしてください。
アップデート方法はこちら を参照ください。
・ファームウェアの入手先
APCブランド製品 ファームウェア アップデートモジュール
Smart-UPS LCD SMT 1200VAラックマウントタイプ用ファームウェアをダウンロードして適用してください。
<現在のファームウェアの確認方法>
UPSの液晶パネルでESCボタンを押してメインメニューを表示
[ジョウホウ] (About) - [UPS ファームウェア] (UPS Firmware ) で確認をしてください。
方法2: Green Modeの設定を無効にする
以下いずれかの方法で「Green Mode」設定を無効にしてください。
【液晶パネルで変更】
UPSの液晶パネルでESCボタンを押してメインメニューを表示
[セッテイ] (Configration) - [グリーンモード] (Green Mode) を選択し "ムコウ" (Disabled) に変更してください。
【Network Management Cardで変更】
Network Management Cardにブラウザでログイン
[設定] (Configuration) - [電力設定] (Power Settings) を選択
グリーンモード (Green Mode) の有効 (Enable) の チェックを外してください。
【確認手順】
対処方法を実施後以下手順で事象が改善することを確認してください。
1. 4時間の充電
充電率の表示が100%状態でも対処方法を実施から4時間以上の充電をしてください。
UPSに電源が来ている状態であれば、UPSのオンオフにかかわらず、この間にバッテリーが充電されます。
2. セルフテストの実行
以下URLにそってセルフテストを実施してください。
Smart-UPS LCD (SMT, SMXシリーズ) 手動によるセルフテスト実行方法
https://www.se.com/jp/ja/faqs/FA326316/