エネルギーマネジメントとオートメーションのデジタルトランスフォーメーションのリーダーであるシュナイダーエレクトリックは、本日、次世代データセンターで採用されつつある新たな高密度ラックシステムに不可欠な要件である、業界のDC800V電源アーキテクチャへの移行 をサポートする取り組みを強化しました。
シュナイダーエレクトリックは、電力変換、保護、計測を統合した包括的なシステムレベルのアプローチを通じて、これらのニーズを満たすために積極的な技術革新を行っています。このアプローチは、電力システムの効率性だけでなく、安全性、レジリエンシー、拡張性を保証します。
シュナイダーエレクトリックのデータセンター担当CTOであるJim Simonelliは、次のように述べています。「DC800Vへの移行は、コンピュート密度の向上に伴う自然な進化であり、シュナイダーエレクトリックは、顧客が安全かつ確実に移行できるよう支援することを約束します。私たちの専門性は、グリッドからサーバーに至るまで、電力のエコシステム全体を理解し、シームレスに統合され、予測可能な性能を発揮し、安全に運用されるソリューションを設計することにあります。」
電力革新へのシステムレベルのアプローチが支える新型サイドカー
今日のデータセンターで使用されている従来の54ボルトのラック内配電は、キロワットスケールのラック用に設計されており、最新のAIファクトリーで間もなく導入されるメガワットスケールのラックには対応できないため、蓄電池を統合したスケーラブルなDC800V配電システムが不可欠となります。
シュナイダーエレクトリックはNVIDIAと協力し、次世代NVIDIA GPUとNVIDIAアクセラレーテッド コンピューティング・インフラストラクチャの将来のバージョンをサポートするために、最大1.2 MWのラックに電力を供給できるサイドカー方式のDC800Vシステムを開発しています。
このサイドカーは、データセンターで受電するAC電源をDC800Vに変換し、メガワット規模のラック電源を安全かつ効率的に、最小限の原料とインフラコストで供給することが可能です。
- 業界をリードする効率を実現
- モジュール式電力変換シェルフを装備
- 短期バックアップと負荷平滑化のためのモジュール式の蓄電池を装備
- 安全性を高めるため、ライブスワップに対応
このサイドカーは、電力革新に対するシュナイダーエレクトリックの特徴であるシステムレベルのアプローチによって支えられています。
シュナイダーエレクトリックは、個々のコンポーネントだけに注目するのではなく、電力インフラを総合的に捉えています。シュナイダーエレクトリックは、変換技術、インテリジェントな計測、統合された保護メカニズムなど、システム全体を設計し最適化することで、顧客の達成を支援します:
- 予測可能で検証済みの性能
- メンテナンスとスケーラビリティの簡素化
- 業務効率の向上
このシステムレベルの革新は、電力供給と信頼性をより厳密に制御することが要求される高密度ラックの導入をサポートするための中心的な技術です。
数十年にわたる安全性と信頼性の専門知識に基づく
シュナイダーエレクトリックは、電力信頼性と安全性の向上において長年にわたり高い評価を得ており、高度なモデリング、シミュレーション、および実際のラボ試験を統合して以下のようなソリューションを検証しています。
- 徹底した故障電流およびアーク放電解析
- 実環境での性能を保証する認定試験環境
- 操業を中断しない安全なメンテナンスを叶えるライブスワップ電源機能
これらの能力により、顧客は運用上の安全性とレジリエンシーの最高基準を満たすDC800 Vシステムを、自信を持って導入することができます。
業界を支える存在に
シュナイダーエレクトリックは、NVIDIAエコシステムの一員として、強化された電力インフラを必要とする次世代アーキテクチャに向けた、業界のより広範な変革の潮流に加わっています。
「スケーラブルなパワーアーキテクチャは、パフォーマンスと効率の両方を最大化する次世代AIインフラの基盤です。」NVIDIAのHPC、クラウド、AIインフラストラクチャ ソリューションGTM担当シニア・ディレクターであるDion Harris氏は、次のように述べています。「NVIDIAとシュナイダーエレクトリックは、長年のパートナーシップを基に、AI産業革命を形成するAIアプリケーション実行のためのDC800Vシステムに向けた高度な電源アーキテクチャを設計し、提供して参ります。」