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Smart-UPS SRTシリーズ イベント UPS: Bypass not in range ; either frequency or voltage. の意味
UPS: Bypass not in range ; either frequency or voltage. について説明しています。
【対象製品】
Smart-UPS SRTシリーズ
型番: SRT1000XLJ, SRT1500XLJ, SRT2400XLJ,
SRT5KXLJ, SRT8KXLJ, SRT10KXLJ
【メッセージ】
英語表記: UPS: Bypass not in range ; either frequency or voltage.
日本語表記: UPS: 入力電圧異常または周波数異常があるため、バイパスモードに切り替わりません。
英語表記: UPS: An input voltage or frequency problem no longer prevents switching to bypass mode.
日本語表記: 入力電圧異常または周波数異常があるため、バイパス モードに切り替わらない状態が解消しました。
【動作の概要】
Smart-UPS SRTシリーズは内部バイパスをもつ製品です。
バイパス運転に切り替わる場合にUPSにつながる接続機器に影響を及ぼさないよう、
UPSは常にバイパスに切り替えられる電源状態か監視しています。
メッセージの UPS: Bypass not in range ; either frequency or voltage. は
UPSが動作中に、UPSの入力電源の状態が範囲外となったことを検知した場合に
バイパス運転に切り替えないことを警告し、記録します。
これに対して入力電源の状態が範囲内に戻った際には、
UPS: An input voltage or frequency problem no longer prevents switching to bypass mode.
(日本語表記: 入力電圧異常または周波数異常があるため、バイパス モードに切り替わらない状態が解消しました。)
で状態が解消されたことが記録されます。
内部バイパスへの切り替え動作は
・UPSにつながっている機器の消費電力がUPSの最大容量を大きく上回り過負荷になった場合
・UPSで内部故障が発生した場合
これらが発生した際にはバイパス運転モードに自動で切り替わり、
インバーターを介さずバイパスによって、商用電源から直接、接続機器に電気を供給しますが、
上記のメッセージが出ている際には、過負荷や内部障害が発生した場合にUPSはバイパス運転に切り替えないことを警告します。
【対処】
このメッセージは、UPSの入力電源に問題があることを示しているもので、
UPS自体に不具合、故障が発生しているものではありません。
短期間で解消される場合は、そのままご利用されても問題ありません。
長期間にわたって解消されない、頻繁に発生する場合は、UPSの入力電源環境に問題が発生している可能性がありますので
電源環境を見直しが必要です。
もし電源の乱れの原因がわからない場合にはUPSの設定で、バイパスの上限、下限電圧のしきい値を広げ、警告回数が軽減させてください。
バイパスの上限、下限電圧のしきい値を変更した場合には
バイパス運転に切り替わる必要が発生した際に商用電源の電圧がしきい値で設定した範囲内であればバイパスに切り替わります。
このため、バイパスの上限、下限電圧のしきい値は接続機器に影響のない範囲に注意し、設定をするようにしてください。
[バイパス運転への切り替えしきい値変更方法]
・UPS前面液晶パネルからの変更方法
1. ESCボタンをクリック
2. 設定を選択しOKボタンをクリック
3. バイパス設定 下限許可電圧を選択しOKボタンをクリック
上、下ボタンで電圧を変更。変更が完了したらOKボタンクリック
4.バイパス設定 上限許可電圧を選択しOKボタンをクリック
上、下ボタンで電圧を変更。変更が完了したらOKボタンクリック
・Network Management Cardからの変更方法
1. Network Management Cardにブラウザよりアクセス
2. Configuration -> Power Settings をクリック (日本語表記： 設定 -> 電力設定)
3. Bypass Upper Voltage を設定変更 (日本語表記: バイパス上限電圧)
4. Bypass Lower Voltage を設定変更 (日本語表記: バイパス下限電圧)
5. Applyボタンをクリック
公開先:Schneider Electric 日本
