| メニュー | コード | 詳細 | 設定範囲 | 初期値 | マニュアル |
| AUF>F--- | F605 | 出力位相損失 設定 | 0:無効 1:一度目の始動時にのみ検知 2:毎始動時に検知 3:運転中に検知 4:始動時、運転中ともに検知 5:負荷側遮断モード (3相ともに欠損し、再度復旧した場合 自動で再始動できる) | 3 | P.140 |
「EPHO」は以下のような場合に検出される異常となります。
・モーターが接続されていない
・モーターの出力が低過ぎる
・2次側の電磁接触器が開いている
・モーター電流が瞬間的に不安定
対処方法:
ドライブと同じ定格のモーターを使用しないでテストをする際や、保守環境でドライブをチェックする際にモーターを繋いでいない場合にも「EPHO」が発生します。
事情があり、一時的にその環境で動作させる必要がある場合は、[F605] を無効にすることで運転が可能になります。
ドライブと同じ定格のモーターを使用している場合、以下をご確認ください。
・ドライブからモーターへのすべての出力接続に問題がないか
・ドライブの出力(2次)側において、モーターとコネクタの間に出力コンタクタ(出力電磁接触器)があるかどうか
→コンタクタの開閉のタイミングにより「EPHO」の原因になる場合があります。F605=5 の設定も検討ください。
・ドライブのすべてのモーターパラメーターをチェックし、設定値がモーター銘板の値と一致しているか
→ [ULU]、[F415] などのパラメーターを最適化したのち、オートチューニングを行うことを検討ください。
注意事項:
出力位相監視が無効の場合、位相損失や意図しないケーブルの切断は検出されません。
このパラメーターの設定により危険な状態を招かないことを確認してください。
上記の指示に従わない場合、感電、爆発、閃光アークの危険性があり死亡または重傷を負う可能性があります。
対象機種:ATV212シリーズ
参考資料:ATV212 Programming Manual