Dry Contact I/Oアクセサリ (AP9810) の組み合わせで、UPS本体を接点信号で停止する場合の設定方法の説明です。
AP9810は、Network Management Card 3 EM (AP9641J), Network Management Card 2 EM (AP9631J),
ならびにSmart-UPS SRTシリーズ 5KVA以上の内蔵ネットワークで使用可能な接点入出力用のオプション製品です。
Network Management Card 3 EM (AP9641J) Dry Contact I/Oアクセサリ (AP9810)
【手順概要】
1. Dry Contact I/Oアクセサリの入力接点(Zone A及び Zone B)への接続 2. Network Management Card 2からの入力接点有効化 3. Network Management Card 2から入力接点イベント時のUPS動作設定 |
【設定手順】
1. Dry Contact I/Oアクセサリの入力接点(Zone A 及び Zone B)への接続
入力 Zone B (Com, NC) , Zone A (Com, NC)
2. 入力接点のNetwork Management Cardの有効化
Network Management Cardに接続したDry Contact I/Oアクセサリは接続しただけでは認識されません。
設定画面から有効にします。
2-1. 設定画面 Input Contactsへの移動
Universal I/OのInput Contactsを選択します
[ Configuration ▼ ] → [ Universal I/O ] → [ Input Contacts ] を選択し画面を移動してください
2-2. 入力接点の選択
AP9810の結線する入力端子 (Zone A もしくは Zone B) を選択します
2-3. 入力接点の有効化
[ Enable ] のチェックボックスに にチェックを入れて、
必要に応じて
・Normal StateにてNO (ノーマリー・オープン), NC (ノーマリー・クローズ) を選択できます。
デフォルトはNOが選択されています。
・Severity に Warning, Criticalのいずれかを選択します
本設定は以下3-4.と関連します。デフォルトはWarningが選択されてます。
接点入力でUPSを停止させる場合には、Criticalの設定を推奨します。
[Apply]ボタンをクリックして、上記の入力接点の設定を有効にします。
3. Network Management Card から Zone 接点イベントのUPS動作設定
Network Management Cardに接続したDry Contact I/Oアクセサリに対して、
接点入力があった場合の動作を決めます。
3-1. Universal I/OのControl Policyを選択
[ Configuration ▼ ] → [ Universal I/O ] → [ Control Policy ] を選択
3-2. ポリシーの追加
[ Add Policy ] をクリックして、ポリシーを追加します。
3-3. I/O Contact を選択
3-4. Severityの選択
上記項目の2-3. で選択したSeverityと同じ重大度を選択
2-3.でCriticalにした場合は上段の
Environment: A Critical fault exists for integrated Environmental Monitor input contact を選択、
デフォルトのWarning設定の場合は下段の
Environment: A Warning fault exists for integrated Environmental Monitor input contact を選択します。
3-5. Policyの設定
ここでは、UPSを停止させる設定の例で説明します。
・ Zoneに2-2. で選択した入力接点 (Zone A もしくは Zone B)を選択します
・ Device Control Command に " Turn UPS Off" を選択します
上記を選択、設定したら、[ Save Policy ] をクリックして保存します。
以上の設定で、AP9810のZone接点を利用し、UPSの停止させることができます。
なお、同じ要領で、UPSを起動させたい場合には、上記3-5.の Device Control Commandの項目で、" Turn UPS ON " を選択することで、
接点入力でUPSを起動させることができます。