Smart-UPS XLシリーズ (販売終了製品) にて拡張バッテリーパックを増設した場合に
拡張バッテリーパックの個数をUPSに反映するための設定方法の説明です。
【対象機種】
Smart-UPS XL 3000 RM 3U 200V 型番: SUA3000RMXLA3U (販売終了)
Smart-UPS XL 500 型番: SUA500XLJ (販売・サポート終了)
の拡張バッテリーを増設した際の説明です。
設定方法には
既にNetwork Management CardもしくはPowerChute Business Editionをご利用いただいている場合には、
これらよりGUIによる設定が可能なことからシリアルケーブルのターミナル接続と比較し容易に設定可能です。
【設定する際に入力する数値について】
設定する個数は追加する拡張ーパック1台あたり1とカウントして合計値を入力します(本体はカウントしません)。
構成 | 入力するバッテリー個数 |
Smart-UPS XL 本体のみ | 0 |
Smart-UPS XL 本体×1台 + 拡張バッテリーパック ×1台 | 1 |
Smart-UPS XL 本体×1台 + 拡張バッテリーパック ×2台 | 2 |
・ ・ | ・ ・ |
例:
| ||
SUA3000RMXLJ3U (UPS本体) + 拡張バッテリーパック ×1台 → " 1 " を入力 | SUA3000RMXLJ3U (UPS本体) + 拡張バッテリーパック ×2台 → " 2 " を入力 | SUA500XLJ (UPS本体) + 拡張バッテリーパック ×1台 → " 1 " を入力 |
■設定方法 (3種類)
【付属ケーブルを用いてUPS本体から変更を行う場合】
コンピュータよりターミナルモードを使用して拡張バッテリーパック数を設定します。
ターミナルモードとは、UPS の詳細設定が可能なキャラクタベースのメニュー選択方式のインターフェイスです。
1. UPSとコンピュータのComポートを付属のケーブルで結線してください。
2. コンピュータのターミナルプログラムを開きます。 (例: Windowsのハイパーターミナル等 )
ポートの設定は以下の通りです。 # ビット秒 - 2400 # データビット - 8 # パリティ - なし # ストップビット - 1 # フロー制御 - なし |
Network Management Cardの装着の有無で表示が変わります。
Network Management Card 2 (AP9630, AP9631)の場合はこの項目による設定は出来ません。
WebアクセスもしくはNetwork Management Cardを抜いて設定してください。
3.以降ではNetwork Management Cardの有無で分け、記述します。
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[ A. Network Management Cardを装着していない場合の設定 ]
空白のターミナルウィンドウが開いたら、次の手順に従って拡張バッテリーパックの数を変更します。
※ 文字キーコマンドは大文字と小文字が区別されます。文字キーコマンドを使用する場合は、大文字を使用してください。
A1. " Y "を入力することにより" SM "がコマンド画面に表示されUPSと通信できている事を確認します。
A2. " > "キーを入力することにより現在の拡張バッテリーパック数が表示されます。
A3." + " または " - " キーを入力することにより、拡張バッテリーパック数を変更します。
変更されますと" OK "と表示されます。
A4. " R "を入力すると、" BYE "表示され設定画面が終了します。
SM ・・・ "Y" を入力 000 ・・・ ">" キーを入力 OK ・・・ "+" を入力 001 ・・・ ">" キーを入力 BYE ・・・ "R" を入力する | (UPSとの通信確認) (拡張バッテリー個数表示) (拡張バッテリーを1個追加) (拡張バッテリー個数表示) (設定終了) |
* 2-Port Interface Expander Card (AP9607)をSmart-Slotに挿入されている場合には本メニュー画面は表示されません。
この場合については下記のPowerChute Business Editionにて設定もしくは2-Port Interface Expander Card (AP9607)を取り外した状態にて設定ください。
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[ B. Network Management Card EX/EMを装着している場合の設定 ]
B1. Enter を入力し、メニュー画面を表示します。
American Power Conversion Network Management Card AOS v3.7.3 (c) Copyright 2009 All Rights Reserved Smart-UPS & Matrix-UPS APP v3.7.2 ------------------------------------------------------------------------------- Name : Unknown Date : 01/01/2000 Contact : Unknown Time : 00:02:23 Location : Unknown User : Administrator Up Time : 0 Days 0 Hours 1 Minute Stat : P+ N+ A+ Smart-UPS 3000 RM XL named UPS_IDEN : On Line, No Alarms Present ------- Control Console ------------------------------------------------------- 1- Device Manager 2- Network 3- System 4- Logout <ESC>- Main Menu, <ENTER>- Refresh, <CTRL-L>- Event Log > 1 |
B2. Control Consoleのメニューより "1- Device Manager" を選択します。
1 [Enter]
B3. Device Managerのメニューより "1- UPS名"(例はSmart-UPS 3000 RM XL)を選択します。
1 [Enter]
B4. Device設定メニューより "3- Configuration" を選択します。 3 [Enter]
B5. Configuration設定メニューより "1- Battery" を選択します。 1 [Enter]
B6. Battery設定メニューより "2- External Batteries" を選択します。 2 [Enter]
Enter the number of external batteries connected to this UPS. External Batteries : 002 |
B7. 拡張バッテリーの任意の個数を入力します。
00x [Enter] (xは適切な数値、 例は000から002に変更する場合の表示)
------- Battery ------------------------------------------------------------- Battery Date : 12/31/05 External Batteries : 001 1- Battery Date : 12/31/05 2- External Batteries:002 3- Accept Changes :Pending ?- Help, <ESC>- Cancel Changes, <ENTER>- Refresh, <CTRL-L>- Event Log > 3 |
B8. 表示されたBattery設定メニューにてB7で設定した数値が"2- External Batteries"の項目で反映されていることを確認してください。
正しい数値であれば設定を反映するために "3- Accept Changes" を選択します。
(数値が間違っている場合はB5の手順に戻って設定してください。)
3 [Enter]
Attempting to issue command, please wait... ------- Battery ------------------------------------------------------------- Battery Date : 12/31/05 External Batteries : 002 1- Battery Date : 12/31/05 2- External Batteries: 002 3- Accept Changes : Success ?- Help, <ESC>- Back, <ENTER>- Refresh, <CTRL-L>- Event Log > |
B9. "3- Accept Changes" にてSuccessが表示され、"2- External Batteries"が設定したい数値となっていれば設定完了です。
【PowerChute Business Editionから変更を行う場合】
PowerChute Business Editionにて制御する場合ソフトウェア上での変更が可能です
PowerChute Business Editionコンソールを立ち上げてください。
[デバイスのプロパティ] → [全般] → [バッテリステータス]を選択して表示される、"バッテリパック数" にて任意の数を設定してください。
* 変更後には必ず適用をクリックしてください。
【Network Management CardにWebアクセスをして設定する場合】
Network Management Cardにブラウザ経由にてアクセスをします。
[ UPS ]タブを選択し、 [Configuration] - [general] を選択してください。
表示される設定画面の "External Batteries" に対し、任意の数値を入力してください。
入力後、Applyボタンを押し設定を反映し、右上のLog Offをクリックし終了です。
(*) Network Management Cardのファームウェアバージョンがv2.xの場合には
[UPS名] - [Configuration] にて "External Batteries"の項目が表示されます。 こちらに任意の数値を入力してください。
入力後、Applyボタンを押し設定を反映し、Logoutしてください。
【注意】
拡張バッテリーパックを装着したうえで、その個数を反映しない場合には
1. バックアップ時間が正しく表示(認識)されません。
2. バックアップ時間が正しく認識されないことによりバッテリー運転時にバッテリー容量があるにもかかわらず、ローバッテリー状態によりシャットダウンプロセスが走る場合があります。