メニュー | コード | 詳細 | 設定範囲 | 初期値 | マニュアル |
ConF>FULL>CtL- | Fr1 | リファレンスチャンネル1 (Frequency Channel 1) | nO:無効 AI1~AI3:アナログ入力端子1~3 LCC:リモートディスプレイ Mdb:内蔵Modbus CAn:内蔵CANopen nEt:通信カード PI:パルス入力 AIUI:ジョグダイヤル 他 | AI1 | P.158 |
Fr2 | リファレンスチャンネル2 (Frequency Channel 2) | nO | P.160 | ||
※ rFC | リファレンス切り替え設定 | Fr1:リファレンスチャンネル1 有効 Fr2:リファレンスチャンネル2 有効 LI1~LI6:デジタル入力端子1~6 | Fr1 | P.159 | |
ConF>FULL>FUn->rEF- | rCb | リファレンス1 切り替え設定 | Fr1:リファレンスチャンネル1 有効 Fr1b:リファレンスチャンネル1B 有効 LI1~LI6:デジタル入力端子1~6 | Fr1 | P.170 |
Fr1b | リファレンスチャンネル1B (Frequency Channel 1B) | nO:無効 AI1~AI3:アナログ入力端子1~3 LCC:リモートディスプレイ Mdb:内蔵Modbus CAn:内蔵CANopen nEt:通信カード PI:パルス入力 AIUI:ジョグダイヤル 他 | nO |
※ [rFC] は [CHCF] が [SEP] または [IO] の場合にのみ表示されます。
アナログ入力 AIx端子、AIy端子間の入力(x, yには端子番号1~3が入ります)や、AIx端子、ジョグダイヤルからの仮想入力間など周波数指令の制御元を切替えることが可能です。
[rFC] に割り当てたデジタル入力端子のON/OFFにより、[Fr1] と [Fr2] を切り替えるか、[rCb] に割り当てたデジタル入力端子のON/OFFにより、[Fr1] と [Fr1b] を切り替えます。
[rFC] と [rCb] の使い分けについては以下がイメージ図となります。
リファレンス1 切り替え設定[rCb] よりも上層に水色枠で囲った「プリセット速度」や「+/- リファレンス付近」の機能があるため、
これらの機能を周波数制御の際に使用したい場合、[rCb] では切り替えができません。さらに上層にあるリファレンス切り替え設定[rFC] を使用する必要があります。
▼例1 - アナログ入力 AI1端子とAI3端子を [rCb] で切り替える場合
1. Fr1=AI1(工場出荷時設定)であることを確認します。
2. Fr1b=AI3へ変更します。
3. rCb=LI3 など、空いているデジタル入力端子に割り当てます。
※[Fr1] と [Fr1b] の設定は逆でも問題ありません。
[rCb] がOFFの時、[Fr1]の設定(AI1端子からの入力)が有効、[rCb] がONの時、[Fr1b]の設定(AI3端子からの入力)が有効となります。
注意事項:
「プリセット速度」や「+/- リファレンス付近」の機能は、[rCb] での切り替えより上層にあるため、[Fr1], [Fr1b] どちらに優先度がある状態でも機能が有効となります。
また、これらの機能はリファレンスチャンネル [Fr1], [Fr1b] の設定がAI1~AI3のアナログ入力端子1~3である時にアナログ入力より優先して有効となります。
そのため、[Fr1] が有効な場合に「プリセット速度(AI1端子またはAI2端子)」、[Fr1b]が有効な場合に「AI3端子からのアナログ入力」といった切り替えができません。
このような切り替えを行いたい場合、[rFC] による切り替えをご使用ください。その際、「プリセット速度」や「+/- リファレンス付近」の機能は [Fr1] 側([Fr1b] 含む)に紐づきます。
▼例2 - アナログ入力 AI3端子とプリセット速度を [rFC] で切り替える場合
1. Fr1=AI1(工場出荷時設定)またはAI2であることを確認します。
2. Fr2=AI3へ変更します。
3. rFC=LI3 など、空いているデジタル入力端子に割り当てます。
※「プリセット速度」機能を使用したい場合、[Fr1]側に割り当てる必要があるので、[Fr1] と [Fr2] の設定は逆には設定できません。
[rFC] がOFFの時、[Fr1]の設定(AI1端子またはAI2端子またはデジタル入力端子からの入力)が有効、[rFC] がONの時、[Fr2]の設定(AI3端子からの入力)が有効となります。
■ [rFC] や [rCb] の切り替え設定を使用せずに切り替える方法
これまでの内容については、[rFC] や [rCb] の設定を用いて接点にて周波数指令を切り替えていますが、
「アナログ入力」と「プリセット速度」の切り替えであれば、「アナログ入力」よりも「プリセット速度」が優先されることを利用し、
[rFC] や [rCb] の設定を用いずにプリセット速度の入力が入っている時は多段速運転、
プリセット速度の入力が入っていない時は [Fr1] に設定してあるアナログ入力端子からの入力で周波数制御を行うということも可能です。
以下設定であった場合、表のような結果となります。
DI1(LI1):正転
DI2(LI2):PS2 プリセット速度(2速)
Fr1:AI3(アナログ入力端子3)
多段速運転 | アナログ入力 | |
アナログ入力のみ入力がある時 | × | 〇 |
プリセット速度のみ入力がある時 | 〇 | × |
アナログ入力、プリセット速度両方からの入力がある時 | 〇 | × |
対象機種:ATV320シリーズ
参考資料:ATV320シリーズ プログラミングマニュアル
公開先: Schneider Electric 日本

