Smart-UPS LCD SMTシリーズ, Smart-UPS X SMXシリーズの手動でのセルフテストを実行する方法の説明です。
セルフテストは約10秒間のバッテリー運転にて、バッテリーのコンディションを診断します。
このテストにおいてバッテリーの交換が必要と判定されるとバッテリー交換LEDが点灯, 交換が必要であることを
メッセージで表示します。
以下にUPS前面部の液晶パネルから、手動でセルフテストを行う方法を記載致します。
【実行方法】
1. UPSのバッテリー充電容量が100%であることを確認します。
バッテリー充電容量が100%未満の場合には時間を置き、充電完了後に 2.以降を実施してください。
2. [ Esc ] ボタンを押し " メインメニュー " (Main Menu) を表示します。
3. 下ボタンを押し " テスト&シンダン " (Test & Diags) を選択し、エンターボタンを押す。
4. ” UPSセルフテスト ” (UPS Self Test) の表示でエンターボタンで [ NO ] と表示されるので、
下ボタンで [ YES ] を選択し、エンターボタンを押すとセルフテストが開始されます。
上記の操作が完了することで、手動によるセルフテストが実行されます。
【結果】
・セルフテスト合格の場合
ディスプレイに ” セルフテスト セイコウ ” と表示され、
フロントLEDの一番左 ” オンラインLED ” が緑点灯で運転します。
・セルフテスト不合格の場合
ディスプレイに ” セルフテスト シッパイ ” と表示され、
フロントLEDの一番右 ” バッテリー交換LED ” が赤点灯し、短音の警告音が1分間鳴動します。
その後、5時間おきに1分間アラームが鳴ります。
バッテリー交換LED 赤点灯, 警告音鳴動からなるべく早く、数週間以内でのバッテリー交換をお願いします。
参考:
バッテリー交換手順一覧 (Smart-UPS, APC BK, ES, RSシリーズ)
APCブランドUPS 交換用バッテリーキット型番対応表
ご購入後すぐにセルフテスト不合格になる場合は、バッテリーを十分に充電したのち、再度セルフテストを実施ください。
注意:
セルフテストはバッテリーを消費しテストを行うことから、バッテリー交換時期 (使用開始から4年位程度)を迎えたバッテリーに対して
繰り返しのセルフテスト実施は、セルフテスト中にUPSがバッテリー運転で十分な出力ができなくなることがあると、
負荷機器が停止、リブートする可能性があり、お勧めしておりません。
寿命期のバッテリーは速やかにバッテリーを交換してください。
・警告音 (アラーム音)
バッテリー交換までの間、一時的に警告音(アラーム音)の無効にしたい場合には、以下リンク先より アラーム音 の欄をご参照ください。
バッテリー交換後は警告音を有効にしてください。
参考: Smart-UPS LCD (SMT/SMXシリーズ) ディスプレイ メニュー [Configulation・設定]
・ 長期間バッテリー交換をしない場合にはUPSのご使用を中止してください
バッテリー寿命期を迎え、バッテリー交換が検出された場合には、
UPSは十分なバックアップ時間は保てないことから、極力早くバッテリー交換を推奨しております。
この状態で数か月、数年と使い続けると、バッテリーの液漏れ等の事故の危険が出て参ります。
バッテリーの期待寿命の4年を何年も超え、バッテリー交換をする予定がない場合には、
UPS本体のご利用をやめ、UPSを入力電源から抜いて使用を中止し、負荷機器は商用電源につないで運用してください。
● セルフテストがキャンセルされる場合の表示について
セルフテストが実行できない場合、ディスプレイに以下メッセージが表示され実行されません。
・ セルフテスト リヨウデキマセン と表示:
バッテリー充電不足, バッテリー劣化によるバッテリー未接続検知, UPS本体の出力が開始されていない場合に表示します。
バッテリーの充電が100%の状態でセルフテストを実行してください。
また、バッテリーコネクターの接続や充電状況の確認, バッテリー交換時期の確認, UPS本体の出力状況を確認し、対処をお願いします。
Smart-UPS SMT, SMXシリーズのUPS本体の耐用年数は約5-6年です。耐用年数に差しかかる場合、
本体故障の場合もあり、お買い替えをご検討ください。
・ セルフテスト キョヒ と表示:
UPS本体の内部故障など何らかの原因でセルフテストを拒否しています。セルフテストを続行せず、
本体の故障ログ, PowerChute やNetwork Management Cardをご利用の場合はログの確認をお願いします。
・ オンライン中のみセルフテスト可能 と表示:
UPSがバッテリー運転をしている、もしくはUPSが起動しておらず、オンラインになっていない可能性があります。