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PowerChute シリアルケーブル接続でサーバーとUPSの通信が切断される・確立しない

Smart-UPS LCD SMTシリーズ, Smart-UPS X SMXシリーズ, Smart-UPS SRTシリーズとサーバーをシリアルケーブルで接続し、
PowerChute Business Edition, PowerChute Serial Shutdown for Businessを使用する場合に
一部のサーバーではシリアルポートを使用するマネージメント機能の影響によりUPSとPowerChuteの通信が途絶える、使用できない場合があります。
また、その影響によってはUPSのLCDメニューからの操作ができなくなる場合があります。


【対象製品】
PowerChute Serial Shutdown for Business (PCSS for Business)
PowerChute Business Edition [販売終了]
シリアルケーブルで接続して使用する場合

【現象】
Smart-UPS LCD, Smart-UPS SRTシリーズとサーバをシリアルケーブル接続し、
PowerChuteを使用する場合に一部のサーバーでは以下の現象が発生することがあります。

(1) PowerChute Serial Shutdown for Business, PowerChute Business Edition のインストール時に
UPSが認識できずインストールが完了しない。
(2) PowerChute Serial Shutdown for Business, PowerChute Business Editionの使用中に
UPSとの「通信切断」が発生し、それ以降シリアル通信が回復しない。
(3) サーバーの再起動後、PowerChuteがUPSとシリアル通信を確立することができない。
(4) 上記の(1), (2), (3)のいずれかが発生後にUPSのLCDメニュー操作を受け付けない。


【要因】
一部のサーバではシリアルポートを使用する管理機能を持っており、
この機能が有効になっている場合にシリアルポートが占有されることで、UPSが接続されているシリアルポートの通信が停止することがあります。


【対処方法】
現象、(4)のUPSの操作が無効になる状態が発生した場合には、UPSのシリアルケーブルを外したうえで、
UPSのバッテリコネクタを外し、入力プラグを抜いてUPSを完全停止(ブレインオフ)したうえで、再度UPSを起動してください。

なお、サーバーによってはOS再起動では、シリアルポートからシグナルを出し続けている場合があるため、
サーバーの再起動では解消しないこともあることから、
UPSを完全停止、サーバーも一度電源オフにしたうえで、UPSとサーバーの起動を行ってください。


【回避策】
回避方法として下記のいずれかでご使用ください。

1. ご使用されているサーバーベンダー様の情報を確認し、
シリアルポートを使用しているサーバーの管理機能を無効にしたうえでご使用ください

2. シリアルポートを使用せず、USBケーブル接続でご使用ください

・サーバー搭載の管理機能によってシリアルポートではUPSとの通信が正常に使用できない場合には
USBケーブル接続の通信方法でご使用ください



参考 (サーバーベンダーの情報):

[HPE社製ProLiant サーバー]

HPE社製ProLiant サーバーについては、特定機能を無効にしていただいたうえでUPSと接続していただく必要がございます。

下記のような情報が公開されているかと思われます。

HP ProLiant サーバ ー- 内蔵Lights-Out(iLO)のシリアルコマンドラインインターフェースを有効に設定するとシリアルポート(COMポート)経由の通信が停止することがあります(改版)
HP UPS - サーバーとUPSをシリアル接続後、HP Power Manager (HPPM) で認識しない場合の確認事項
HP UPS マネジメントモジュール (MM) - 管理ソフトウェアをシリアルケーブル接続で使用する際の設定方法

などナレッジベースが公開されていますので、詳細はベンダー様の情報をご確認ください。



[IBM社製 System x サーバー]

(1) pDSAの影響
IBM社製 System x サーバーの例として過去に「Installation and Service Guide」内に下記の情報が公開されておりました。

Chapter 4. Troubleshooting
- Troubleshooting by symptom
- Serial port problems
- Table27
pDSA使用時にはコンソールメッセージがシリアルポートへ出力されるため、
シリアルポートに接続された外部機器に影響を与えることがあります。

対象の場合には、pDSA使用時のみUPSとの接続を外す、あるいは上記ページのActionに従い、
シリアルポートへのメッセージ出力を無効にした上でUPSと接続して下さい。

(2) 「Remote Console」機能の影響
IBM製 System xServerのBIOSで「Remote Console」設定が「Enable」の場合はUPSに影響を与えることがあります。

例: BIOS設定「System Configuration and Boot Management」から
「System Setting」-「Devices and I/O Ports」-「Console Redirection Setting」-「Remote Console」

(3) BoMCの影響
BoMC(Bootable Media Creator)を用いて作成したISOからの起動時にUPSがハングする。
BoMCでの起動の際には、予めUPSとのシリアル通信ケーブルを外してください

上記の例など、各種サーバーの管理機能、シリアルポート占有に関するナレッジベースが公開されていますので、
シリアルポートに関するトラブルの詳細はご使用されているサーバーのベンダー様の情報をご確認ください。



[DELL社製  PowerEdge サーバー]

一部のDELL社製PowerEdge サーバーについては、COM1にシリアルケーブルを接続している場合、
BIOSにてCOM設定を 「Serial Device 2」に変更して接続していただく必要がございます。

下記のようなPowerEdge サーバーマニュアルに情報が公開されているかと思われます。
Serial Communications(シリアル通信)画面
シリアルデバイスのポートアドレスを設定することができます。
デフォルトでは、 Serial Port Address(シリアルポートアドレス)オプションは
Serial Device 1=COM2, Serial Device 2=COM1(シリアルデバイス 1=COM2、シリアルデバイス 2=COM1)に設定されています。

各ベンダー様において、上記のような情報が公開されていますので、詳細、最新の設定方法はベンダー様の情報をご確認ください。

Schneider Electric 日本

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