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PowerChute Business Edition "バッテリ消耗状態", "利用できるランタイムが不十分"イベント

PowerChute Business Editionのイベントにあがる"バッテリ消耗状態", "利用できるランタイム"が不十分についての説明です。


【イベント概要】

バッテリ消耗状態
"バッテリ消耗状態" はオンライン運転時に算出したランタイム時間が
UPSに設定されているローバッテリ信号時間より短いことを検知した場合に警告するイベントです。
Smart-UPSの本体表示は前面LED表示の右端のバッテリ容量LEDが点滅している状態となります。

発生条件:
オンライン中で、
UPSが算出したランタイム時間 < ローバッテリ信号時間 2分 (デフォルト)


利用できるランタイムが不十分
"利用できるランタイムが不十分" はシャットダウンに要する時間の合計値より
UPSが算出したランタイム時間より短いことを検知した場合に警告するイベントです。
しきい値としてデフォルト値5分に設定されており、
シャットダウンシーケンスが5分より長いの場合にはその時間がこの警告のしきい値となりなります。

発生条件:
オンライン中で、
UPSが算出したランタイム時間 < シャットダウンシーケンスの合計値 (最小:5分)


【発生要因】
設定値の変更をしていない状態において、
"バッテリ消耗状態”、”利用できるランタイムが不十分”が記録されるのは
UPSが計算したランタイム(予想バックアップ時間)が、あらかじめ設定している時間より
短くなったことが要因になります。

このイベントが発生する原因として、バッテリー運転を継続してバッテリを消費した直後の状態や、
バックアップする機器を増やした、経年によるバッテリー容量が低下したことが考えられます。

設定値を変更していない状態でこのイベントが頻繁に発生している場合には、
機器を増やした場合にはシャットダウンシーケンスで待機時間を短くするなど、
バックアップできる時間内で処理が完了するように設定を変更してください。
バッテリー交換を長い間していない場合にはバッテリー交換が必要です。


【イベント動作】
いずれもオンライン運転時にしきい値を超えたときに発生するイベントです。
警告としてログが残りますが、オンライン中にPowerChute Business Editionとしての動作はありません。

このランタイムが十分でない状態を検知している状態で停電などの電源障害が発生し、UPSがバッテリー運転に切り替わると、
PowerChute Business Editionは即時シャットダウンシーケンスに移行し、OSをシャットダウンします。

状態が解消されるとログには、
"バッテリ消耗状態" は "バッテリ容量しきい値内",
"利用できるランタイムが不十分" は "利用できるランタイムが十分にあります"
が記録されます。


【用語】
ランタイム:
ランタイムとはバックアップ時間、バッテリー運転時に切り替わった際にバッテリー運転を継続できる時間を指します。
Smart-UPSでは負荷の容量とバッテリー充電容量から常時このランタイムを算出しています。
PowerChute Business Editionでは"デバイスのプロパティ" - "バッテリステータス"にて充電状態あわせ、
現在のランタイム残量が確認可能です。

ローバッテリ信号時間:
残りがわずかであることの警告を発するためにバッテリー運転の残り時間としてUPS本体に設定しておく時間です。
バッテリ運転中にローバッテリ信号が発せられるとシャットダウンシーケンスの設定にかかわらず、
PowerChute Business Editionはシャットダウンを開始します。
Smart-UPSではデフォルト値は2分です。

Schneider Electric 日本

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